注意!バイアグラを服用できない方

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バイアグラと併用禁止の薬を使用している方 バイアグラは、既往歴や常用薬の種類によっては服用できない方がいます。ここでは、その対象者と理由についてお伝えします。 ①硝酸剤もしくは一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、

バイアグラ

バイアグラと併用禁止の薬を使用している方

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バイアグラは、既往歴や常用薬の種類によっては服用できない方がいます。ここでは、その対象者と理由についてお伝えします。

①硝酸剤もしくは一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド等)を使用している方

硝酸剤もしくは一酸化窒素(NO)供与剤を使用している方は、絶対にバイアグラを服用しないでください。例えば、狭心症発作の治療でニトログリセリンを飲んでいる方、舌下スプレーを使用している方、貼り薬を貼っている方などがこれに当たります。バイアグラは、サイクリックGMP(cGMP)に特異的なホスホジエステラーゼ5(PDE5)阻害薬であり、PDE5が存在する血管平滑筋において一酸化窒素(NO)の弛緩反応を強めます。

したがって、硝酸剤もしくは一酸化窒素(NO)供与剤と併用してしまうと過度な血圧低下を引き起こし、場合によっては死に至る可能性があります。
上記に限らず、常用薬のある方は、医療機関を受診し医師にご相談ください。

②塩酸アミオダロン(経口剤)を服用している方

バイアグラと塩酸アミオダロンの併用での報告はありませんが、バイアグラと処方や効能が似ているバルデナフィルと塩酸アミオダロンを併用することで、QTc延長作用が強まる可能性があると言われています(心臓再分極に対する作用が認められています)。バイアグラもバルデナフィルと同じPDE5阻害薬であることから、もしもの可能性を鑑みて塩酸アミオダロン(経口剤)を併用禁忌薬としています。

下記の持病・既往症をお持ちの方

①バイアグラの成分に対する過敏症をお持ちの方

バイアグラに対する過敏反応かどうか有意ではありませんが、関与が否定できない副作用の症状として、国内の臨床試験では「かゆみ」「眼瞼そう痒感」「発疹」が、外国の臨床試験では「発疹」が報告されています。

また、バイアグラに含まれる有効成分シルデナフィルクエン酸塩、並びに添加物として処方されている青色2号等に対しても過敏症の既往歴がある方は服用禁止です。

②過去6ヵ月以内に心血管系障害を発症した方

性行為により、心拍数や血圧、心筋における酸素消費量が増加します。そのため、過去6ヵ月以内に心不全、不安定狭心症あるいは生命に危険のある不整脈を発症した方、つまり、心血管系障害などで性行為自体が不適当な方は、服用禁止とされています。

③重い肝機能障害をお持ちの方

肝硬変患者及び健康成人男性(外国人)それぞれ12名を対象に、バイアグラ50mgを単回経口投与した試験で、バイアグラの有効成分であるシルデナフィルのCmax及びAUCの平均値を比較すると、肝機能障害を持つ患者の方が健康成人よりそれぞれ約47%、85%増加し、クリアランスが46%減少しました(肝硬変患者12例の内訳(Child-Pugh分類 A7例、B5例))。

バイアグラは主として肝臓で代謝され、糞中に排泄されます。したがって、肝硬変などの重い肝機能障害のある方は、バイアグラの排泄に時間がかかり、血漿中濃度が増大する可能性があるのです。したがって、重い肝機能障害をお持ちの方は服用禁止となります。

④網膜色質変性症をお持ちの方

網膜色素変性症(pigmentary retinal degeneration,retinitis pigmentosa)とは、小中学生(学齢期)で発症する、進行性の夜盲症です。夜盲に始まり、視野狭窄や視力低下が次第に進み、失明に至ることもあります。両眼性遺伝性の網膜疾患です。網膜色質変性症は、緩やかに進行する網膜視細胞の変性(通常初期では杆体、進行すると錐体も関与する)であり、その一部にホスホジエステラーゼタイプ6(PDE6)のβサブユニット遺伝子に異常を有することが分かっています。常染色体劣性遺伝が多いとされていますが、優性遺伝、伴性遺伝などの形式もあり、遺伝形式は一様ではないようです。

また、血族結婚により多く発生するそうです。網膜視細胞にはPDE6が分布しています。バイアグラは陰茎海綿体PDE5に対する阻害作用の約1/10の効力で、PDE6の活性を阻害することが認められているため、網膜色素変性症をお持ちの方は服用禁止とされています。

⑤過去6か月以内に、脳梗塞、脳出血、心筋梗塞の既往歴がある方

脳血管に障害が起きてしまうと、血圧が変化しても脳循環を一定に保つ自動調節能が障害されており、血圧の下降が脳循環の低下に結びつくのではないかと言われています。バイアグラは、全身の血管拡張作用により軽度の血圧低下を起こす可能性があることから、過去6ヵ月以内に脳梗塞・脳出血の既往のある方は臨床試験においても対象から外しています。

心筋梗塞の既往歴を持つ方については、性行為そのものが心臓に負担をかけ、リスクを伴うことがあり、こちらも発作の既往歴を有する方は臨床試験の除外対象となっています。したがって、6か月以内に、脳梗塞、脳出血、心筋梗塞の既往歴がある場合、服用禁止となります。

その他、以下に該当する方

低血圧もしくは高血圧の方

・低血圧の禁忌基準…最大血圧90mmHg未満または最小血圧が50mmHg未満
・高血圧の禁忌基準…安静時収縮期血圧170mmHg以上、又は最小血圧が100mmHg以上(治療などによる管理がなされていない方)


バイアグラは、全身の血管平滑筋に存在するホスホジエステラーゼタイプ5(PDE5)を阻害することで血管拡張作用をあらわす可能性があります。健康成人男性にバイアグラ10~150mgを単回投与した臨床試験においても、有意かどうか定かではありませんが、収縮期及び拡張期の血圧低下が認められました。そのため、最大血圧90mmHg未満または最小血圧が50mmHg未満の低血圧の方は、臨床試験において除外対象となっています。

また、国内の臨床試験では悪性高血圧の既往歴の方、外国の臨床試験では悪性高血圧及び安静時収縮期血圧170mmHg以上、又は最小血圧が100mmHg以上を超える高血圧症の方は対象から除外されています。したがって、これらの対象者は服用禁止となります。(注:バイアグラの日本での承認用量は1日1回25mg~50mgです。)

医療機関の受診と安全な服用

病院

以上より、間違った服用をしてしまうと命に関わる場合も出てくるので注意が必要です。医療機関によっては、ポスターやホームページなどで、バイアグラと一緒に服用してはいけない薬の成分一覧を掲載している場合もありますので、事前にチェックするのもいいかもしれません。
服用に際しては、医療機関で医師の診断を受けることをお勧めします。安全な服用を心がけましょう。

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